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セット姿勢
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 ボールの落下点まで移動したあとは、実際のセットを上げるための準備姿勢をとります。移動のための「構え」と違って、実際にボールを扱うための姿勢です。ボールとアタッカーがしっかりと視野に入るように頭の位置を決めます。
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 オーバーハンド・セットの場合は、両腕を挙上して、手のひらの面をボールに向けて上げた手の位置は、前衛のミドル・ブロッカーがクイックの助走に入る際の目標物となっているので、セットする直前に挙上するよりも、早めに手を上げて準備したほうが、ミドル・ブロッカーが助走しやすくなります。体の向きは、ボールタッチの直前にはセット方向を向いておくようにして、ボールを捕らえます。このとき、足先をセット方向に向けてボールの落下点に入ると、体の向きが定まります。
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 一方、アンダーハンド・セットの場合は、腕を振ってしまうとセット方向が定まらないため、できるだけ腕を振らないようにし、膝の伸展力を使うことによって、正確なコントロールが可能となります。従って、正確なセットを上げるには、ボールを腕や体に引きつけるよりも早期にセットする方向を決め、適切な足の位置取りをする必要があります。
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 セットを上げるためのこうした準備姿勢をきちんと行えば、オーバーハンドであれアンダーハンドであれ、正確なセット・アップは可能です。しかし、アンダーハンド・セットの場合、正確なコントロールのためには、セット・アップの瞬間よりかなり早いタイミングでどの方向にセットされるかがわかってしまうというデメリットがあるため、セット動作においては可能な限りオーバーハンド・セットを選択することが望まれます。

2014年8月27日 (水) 21:57時点における版

バレーボール用語

   セット姿勢    -- SETTING POSTURE --   




セットのための準備姿勢

 ボールの落下点まで移動したあとは、実際のセットを上げるための準備姿勢をとります。移動のための「構え」と違って、実際にボールを扱うための姿勢です。ボールとアタッカーがしっかりと視野に入るように頭の位置を決めます。

 オーバーハンド・セットの場合は、両腕を挙上して、手のひらの面をボールに向けて上げた手の位置は、前衛のミドル・ブロッカーがクイックの助走に入る際の目標物となっているので、セットする直前に挙上するよりも、早めに手を上げて準備したほうが、ミドル・ブロッカーが助走しやすくなります。体の向きは、ボールタッチの直前にはセット方向を向いておくようにして、ボールを捕らえます。このとき、足先をセット方向に向けてボールの落下点に入ると、体の向きが定まります。

 一方、アンダーハンド・セットの場合は、腕を振ってしまうとセット方向が定まらないため、できるだけ腕を振らないようにし、膝の伸展力を使うことによって、正確なコントロールが可能となります。従って、正確なセットを上げるには、ボールを腕や体に引きつけるよりも早期にセットする方向を決め、適切な足の位置取りをする必要があります。

 セットを上げるためのこうした準備姿勢をきちんと行えば、オーバーハンドであれアンダーハンドであれ、正確なセット・アップは可能です。しかし、アンダーハンド・セットの場合、正確なコントロールのためには、セット・アップの瞬間よりかなり早いタイミングでどの方向にセットされるかがわかってしまうというデメリットがあるため、セット動作においては可能な限りオーバーハンド・セットを選択することが望まれます。