「固定項目:ダイビング・レシーブ」の版間の差分

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 ダイビング・レシーブの中には、体を床と平行になるように投げ出してボールを受ける「フライング・レシーブ」、体勢を崩しながらボールを受けた後に回転して立ち上がる「ローリング・レシーブ(回転レシーブ)」などが含まれています。フライング・レシーブは和製英語で、床を滑る様子から「スライディング・レシーブ」という俗称で呼ばれることもありますが、海外ではダイブ(dive)の一言で通じます。英国の文献では、虎が獲物に飛び掛かるイメージからタイガー・ジャンプ(tiger jump)という記述もみられます。
  
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 一般的に日本国内では、足で床を蹴って体の一部が床につきながら滑り込んでボールを受ける方法を「スライディング・レシーブ」と呼び、体が完全に空中を飛ぶ方法を「フライング・レシーブ」と呼ぶことが多いのですが、人によりその使い方はまちまちで、曖昧なところがあります。最近では、完全に空中を飛ぶダイビング・レシーブはあまり見られず、体の一部が床と接地した状態でボールを受ける方法が主流になっています。しかし、体を床に投げ出して身を犠牲にすることにより、より遠くのボールを受ける技術ですので、基礎的な体力と技能がないと非常に危険なプレーでもあります。
  
ダイビング・レシーの中には、体を床と平行になるように投げ出してボールを受ける「フライング・レシーブ」、体勢を崩しながらボールを受けた後に回転して立ち上がる「ローリング・レシーブ(回転レシーブ)」などが含まれています。フライング・レシーブは和製英語で、床を滑る様子から「スライディング・レシーブ」という俗称で呼ばれることもありますが、海外ではダイブ(dive)の一言で通じます。英国の文献では、虎が獲物に飛びかかるイメージからタイガー・ジャンプ(tiger jump)という記述もみられます。
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 一方、「回転レシーブ」は海外ではロール(roll)と呼ばれ、ダイブとは区別されています。一昔前は、男子選手はダイブ、女子選手はロールと、床に転がる技術が異なりましたが、現在では女子も積極的にダイブを取り入れるようになり、逆にロールを行う場面を見ることはほとんどなくなってしまいました。
  
一般的に日本国内では、足で床を蹴って体の一部が床につきながら滑り込んでボールを受ける方法を「スライディング・レシーブ」と呼び、体が完全に空中を飛ぶ方法を「フライング・レシーブ」と呼ぶことが多いのですが、人によりその使い方はまちまちで、曖昧なところがあります。最近では、完全に空中を飛ぶダイビング・レシーブはあまり見られず、体の一部が床と接地した状態でボールを受ける方法が主流になっています。しかし、体を床に投げ出して身を犠牲にすることにより、より遠くのボールを受ける技術ですので、基礎的な体力と技能がないと非常に危険なプレーでもあります。
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 しかし、このロール(回転レシーブ)は東京オリンピック前に日本女子代表チーム監督であった故・大松博文氏が、柔道の前回り受け身をレシーブに取り入れたといわれる日本発の技術であり、それにより日本の女子チームは一躍世界に名を轟かせたという誰もが知っている逸話(“東洋の魔女”伝説)がありますので、ぜひとも後世に残したい技術の一つです。その開発秘話は[[固定項目:回転レシーブは「回転レシーブ・トス」だった!(COLUMN)|コラム『回転レシーブは「回転レシーブ・トス」だった!』]]を参照して下さい。
  
一方、「回転レシーブ」は海外ではロール(roll)と呼ばれ、ダイブとは区別されています。一昔前は、男子選手はダイブ、女子選手はロールと、床に転がる技術が異なりましたが、現在では女子も積極的にダイブを取り入れるようになり、逆にロールを行う場面を見ることはほとんでなくなってしまいました。
 
  
しかし、このロール(回転レシーブ)は東京オリンピック前に日本女子代表チーム監督であった故・大松博文氏が、柔道の前回り受け身をレシーブに取り入れたといわれる日本発の技術であり、それにより日本の女子チームは一躍世界に名を轟かせたという誰もが知ってる逸話(“東洋の魔女”伝説)がありますので、ぜひとも後世に残したい技術の一つです。その開発秘話は,白ペデのコラム(白ペデ、p.66)『回転レシーブは「回転レシーブ・トス」だった!』を参照して下さい。
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'''関連語''':フライング・レシーブ、スライディング・レシーブ、ローリング・レシーブ、回転レシーブ、[[固定項目:パンケーキ|パンケーキ]]
 
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'''関連語''':フライング・レシーブ、
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ローリング・レシーブ、
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回転レシーブ、
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[[固定項目:パンケーキ|パンケーキ]]
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2014年9月23日 (火) 22:43時点における版

バレーボール用語

   ダイビング・レシーブ    -- DIVE --   




体を空中や床に投げ出してボールを受ける動作の総称

 ダイビング・レシーブの中には、体を床と平行になるように投げ出してボールを受ける「フライング・レシーブ」、体勢を崩しながらボールを受けた後に回転して立ち上がる「ローリング・レシーブ(回転レシーブ)」などが含まれています。フライング・レシーブは和製英語で、床を滑る様子から「スライディング・レシーブ」という俗称で呼ばれることもありますが、海外ではダイブ(dive)の一言で通じます。英国の文献では、虎が獲物に飛び掛かるイメージからタイガー・ジャンプ(tiger jump)という記述もみられます。

 一般的に日本国内では、足で床を蹴って体の一部が床につきながら滑り込んでボールを受ける方法を「スライディング・レシーブ」と呼び、体が完全に空中を飛ぶ方法を「フライング・レシーブ」と呼ぶことが多いのですが、人によりその使い方はまちまちで、曖昧なところがあります。最近では、完全に空中を飛ぶダイビング・レシーブはあまり見られず、体の一部が床と接地した状態でボールを受ける方法が主流になっています。しかし、体を床に投げ出して身を犠牲にすることにより、より遠くのボールを受ける技術ですので、基礎的な体力と技能がないと非常に危険なプレーでもあります。

 一方、「回転レシーブ」は海外ではロール(roll)と呼ばれ、ダイブとは区別されています。一昔前は、男子選手はダイブ、女子選手はロールと、床に転がる技術が異なりましたが、現在では女子も積極的にダイブを取り入れるようになり、逆にロールを行う場面を見ることはほとんどなくなってしまいました。

 しかし、このロール(回転レシーブ)は東京オリンピック前に日本女子代表チーム監督であった故・大松博文氏が、柔道の前回り受け身をレシーブに取り入れたといわれる日本発の技術であり、それにより日本の女子チームは一躍世界に名を轟かせたという誰もが知っている逸話(“東洋の魔女”伝説)がありますので、ぜひとも後世に残したい技術の一つです。その開発秘話はコラム『回転レシーブは「回転レシーブ・トス」だった!』を参照して下さい。


関連語:フライング・レシーブ、スライディング・レシーブ、ローリング・レシーブ、回転レシーブ、パンケーキ