「固定項目:ダイレクト・デリバリー」の版間の差分

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 セッター位置から離れた[[固定項目:スロット|スロット]]5の位置からの[[固定項目:ファースト・テンポ(テンポ1)|ファースト・テンポ]](51)を繰り出すためのセット方法として、『セリンジャーのパワーバレーボール』(ベースボール・マガジン社)の中で登場する概念です。アタッカーの最高到達点に向かって最短距離でボールを供給しようとする方法ですが、アタッカーのタイミングが一瞬でもずれると、ボールをヒットすることが技術的に極めて難しくなります。
 
 セッター位置から離れた[[固定項目:スロット|スロット]]5の位置からの[[固定項目:ファースト・テンポ(テンポ1)|ファースト・テンポ]](51)を繰り出すためのセット方法として、『セリンジャーのパワーバレーボール』(ベースボール・マガジン社)の中で登場する概念です。アタッカーの最高到達点に向かって最短距離でボールを供給しようとする方法ですが、アタッカーのタイミングが一瞬でもずれると、ボールをヒットすることが技術的に極めて難しくなります。
  
 一方、セッター位置に近接する[[固定項目:スロット|スロット]]ならダイレクト・デリバリーが可能かもしれませんが、いずれにせよ確実にボール・ヒットしようとすれば、アタッカーにはセット軌道に合わせて助走する意識が働き、短い助走距離でジャンプして小さなスイングでボールを打つ形になり、高さやパワーが損なわれます。セッターも確実にボール・ヒットさせようとして、アタッカーの最高到達点より低い位置をめがけてボールを供給し、アタッカーの打点高や幅を損なう結果になりがちです。
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 一方、セッター位置に近接する[[固定項目:スロット|スロット]]ならダイレクト・デリバリーが可能かもしれませんが、いずれにせよ確実にボール・ヒットしようとすれば、アタッカーにはセット軌道に合わせて助走する意識が働き、'''短い助走距離でジャンプして小さなスイングでボールを打つ形になり、高さやパワーが損なわれます'''。セッターも確実にボール・ヒットさせようとして、'''アタッカーの最高到達点より低い位置をめがけてボールを供給し、アタッカーの打点高や幅を損なう結果になりがち'''です。
  
 
 [[固定項目:セット・アップ|セット・アップ]]からボール・ヒットまでの時間を短縮しようとしてプレーする際に用いられるセット方法ですが、[[固定項目:スロット|スロット]]位置に関わらず、リスクの大きいセット方法と言えます。
 
 [[固定項目:セット・アップ|セット・アップ]]からボール・ヒットまでの時間を短縮しようとしてプレーする際に用いられるセット方法ですが、[[固定項目:スロット|スロット]]位置に関わらず、リスクの大きいセット方法と言えます。
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[[固定項目:インダイレクト・デリバリー|インダイレクト・デリバリー]]、[[固定項目:マイナス・テンポ(テンポ0)|マイナス・テンポ]]
 
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== 参考文献 ==
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#[https://www.facebook.com/notes/1530629566957454/ 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その1)]
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#[https://www.facebook.com/notes/1530733666947044/ 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その2)]
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#[https://www.facebook.com/notes/1530752563611821/ 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その3)]

2018年1月5日 (金) 23:14時点における最新版

バレーボール用語

   ダイレクト・デリバリー(法)    -- DIRECT DELIVERY --   




先に助走するアタッカーの打点に向かって、直線的な軌道、すなわちセット軌道の頂点からその手前の段階でボール・ヒットさせようとするセット方法

ダイレクト・デリバリーのイメージ.jpg

 セッター位置から離れたスロット5の位置からのファースト・テンポ(51)を繰り出すためのセット方法として、『セリンジャーのパワーバレーボール』(ベースボール・マガジン社)の中で登場する概念です。アタッカーの最高到達点に向かって最短距離でボールを供給しようとする方法ですが、アタッカーのタイミングが一瞬でもずれると、ボールをヒットすることが技術的に極めて難しくなります。

 一方、セッター位置に近接するスロットならダイレクト・デリバリーが可能かもしれませんが、いずれにせよ確実にボール・ヒットしようとすれば、アタッカーにはセット軌道に合わせて助走する意識が働き、短い助走距離でジャンプして小さなスイングでボールを打つ形になり、高さやパワーが損なわれます。セッターも確実にボール・ヒットさせようとして、アタッカーの最高到達点より低い位置をめがけてボールを供給し、アタッカーの打点高や幅を損なう結果になりがちです。

 セット・アップからボール・ヒットまでの時間を短縮しようとしてプレーする際に用いられるセット方法ですが、スロット位置に関わらず、リスクの大きいセット方法と言えます。


関連語インダイレクト・デリバリーマイナス・テンポ


参考文献

  1. 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その1)
  2. 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その2)
  3. 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その3)