固定項目:ダイレクト・デリバリー

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バレーボール用語

   ダイレクト・デリバリー(法)    -- DIRECT DELIVERY --   




先に助走するアタッカーの打点に向かって、直線的な軌道、すなわちセット軌道の頂点からその手前の段階でボール・ヒットさせようとするセット方法

ダイレクト・デリバリーのイメージ.jpg

 セッター位置から離れたスロット5の位置からのファースト・テンポ(51)を繰り出すためのセット方法として、『セリンジャーのパワーバレーボール』(ベースボール・マガジン社)の中で登場する概念です。アタッカーの最高到達点に向かって最短距離でボールを供給しようとする方法ですが、アタッカーのタイミングが一瞬でもずれると、ボールをヒットすることが技術的に極めて難しくなります。

 一方、セッター位置に近接するスロットならダイレクト・デリバリーが可能かもしれませんが、いずれにせよ確実にボール・ヒットしようとすれば、アタッカーにはセット軌道に合わせて助走する意識が働き、短い助走距離でジャンプして小さなスイングでボールを打つ形になり、高さやパワーが損なわれます。セッターも確実にボール・ヒットさせようとして、アタッカーの最高到達点より低い位置をめがけてボールを供給し、アタッカーの打点高や幅を損なう結果になりがちです。

 セット・アップからボール・ヒットまでの時間を短縮しようとしてプレーする際に用いられるセット方法ですが、スロット位置に関わらず、リスクの大きいセット方法と言えます。


関連語インダイレクト・デリバリーマイナス・テンポ


参考文献

  1. 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その1)
  2. 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その2)
  3. 日本のバレー関係者の間で、最も誤解が多い【ダイレクト・デリバリー】と【インダイレクト・デリバリー】(p076)の概念(その3)