「固定項目:ブロック」の版間の差分

提供: e-Volleypedia(eバレーペディア)
移動: 案内検索
(ページの作成:「ブロック」)
 
(DEFAULTSORTの追加)
 
(3人の利用者による、間の13版が非表示)
行1: 行1:
ブロック
+
{{VMPoolTitle|ブロック|BLOCK|相手のスパイクを防ぐために、前衛選手がネット際でジャンプしネット上に壁を作るプレー}}
 +
 
 +
[[カテゴリ:ブロック]]
 +
[[カテゴリ:索引]]
 +
{{DEFAULTSORT:ブロック}}
 +
 
 +
 「ブロック」とは「ふさぐ」「妨害する」の意味で、相手の攻撃をネット際の最前線でくい止める技術であることに由来します。かつてこの技術は「ストップ」と呼ばれていたこともあり、守備的意味合いの強い技術として位置付けられていました。
 +
 
 +
 しかし、国際ルールの改正とともに、ブロックはゲームの勝敗を左右する重要な技術に変容しました。1965年にはブロックの[[固定項目:オーバー・ネット|オーバー・ネット]]が許容され、1977年にはブロック時のボール・コンタクトがカウントされなくなり、その後3回の自チームでのボール・コンタクトが許されるといったブロックに有利なルール改正が行われました([[固定項目:ルール変遷の秘密(その裏にある法則とは?)(COLUMN)|ルール変遷の秘密(その裏にある法則とは?)(COLUMN)]]参照)。それまで守備的技術であったブロックが、攻撃的要素も兼ね備えるようになっていったのです。
 +
 
 +
 1980年代以降の男子国際大会では、ブロックに有利な身長2m以上の選手を各国とも多く起用する時代が訪れました。
 +
 
 +
 現代のブロックは4つの目的を考慮して用いられています。
 +
 
 +
# 相手スパイクを[[固定項目:シャット・アウト|シャット・アウト]]し、ポイントを獲得する。
 +
# 相手のスパイク・コースを限定し、ディグの範囲を限定する。
 +
# [[固定項目:ワン・タッチ|ワン・タッチ]]してスパイクの威力を弱め、ディグを継続しやすくする。
 +
# [[固定項目:ワン・ポイント・ブロッカー|ワン・ポイント・ブロッカー]]や長身ブロッカーを割り当て、相手アタッカーに心理的プレッシャーをかける。
 +
 
 +
 1980年代後半以降は、アメリカ男子チームが開発した[[固定項目:リード・ブロック|リード・ブロック]]戦術の普及により、1. のネット際でボールを止めるだけでなく、2. や 3. の[[固定項目:トランジション|トランジション]]での攻撃へ展開するための重要な技術として、ゲームの中で用いられるようになっています。

2014年10月14日 (火) 22:50時点における最新版

バレーボール用語

   ブロック    -- BLOCK --   




相手のスパイクを防ぐために、前衛選手がネット際でジャンプしネット上に壁を作るプレー


 「ブロック」とは「ふさぐ」「妨害する」の意味で、相手の攻撃をネット際の最前線でくい止める技術であることに由来します。かつてこの技術は「ストップ」と呼ばれていたこともあり、守備的意味合いの強い技術として位置付けられていました。

 しかし、国際ルールの改正とともに、ブロックはゲームの勝敗を左右する重要な技術に変容しました。1965年にはブロックのオーバー・ネットが許容され、1977年にはブロック時のボール・コンタクトがカウントされなくなり、その後3回の自チームでのボール・コンタクトが許されるといったブロックに有利なルール改正が行われました(ルール変遷の秘密(その裏にある法則とは?)(COLUMN)参照)。それまで守備的技術であったブロックが、攻撃的要素も兼ね備えるようになっていったのです。

 1980年代以降の男子国際大会では、ブロックに有利な身長2m以上の選手を各国とも多く起用する時代が訪れました。

 現代のブロックは4つの目的を考慮して用いられています。

  1. 相手スパイクをシャット・アウトし、ポイントを獲得する。
  2. 相手のスパイク・コースを限定し、ディグの範囲を限定する。
  3. ワン・タッチしてスパイクの威力を弱め、ディグを継続しやすくする。
  4. ワン・ポイント・ブロッカーや長身ブロッカーを割り当て、相手アタッカーに心理的プレッシャーをかける。

 1980年代後半以降は、アメリカ男子チームが開発したリード・ブロック戦術の普及により、1. のネット際でボールを止めるだけでなく、2. や 3. のトランジションでの攻撃へ展開するための重要な技術として、ゲームの中で用いられるようになっています。