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選択反応時間を短くすることの重要性(NOTE)

 視覚からの反応は、「目(感覚器官)」→「感覚神経」→「脳」→「脊髄」→「運動神経」→「筋肉(運動器官)」と情報が伝わることで起こります。視覚から入った情報を脳が処理をして体が動くまでの平均的な時間は、単純反応時間課題(選択肢が1つ)では0.18〜0.2秒であると言われていますが、選択反応時間課題(選択肢が2つ以上)では、反応する選択肢が多くなればなるほど反応時間も長くなります(ヒックの法則)。

選択反応時間.jpg

 この実験結果をもとにバレーボールを考えると、相手のリード・ブロックの反応を遅らせるには、攻撃の選択肢を多く持つことが重要であると言えます。逆に、ブロックは「選択肢を減らす」ことで反応を早めることができます。優れた選手というのは、多くの選択肢の中から状況判断を行い選択肢の数を減らす(例:セッターが後衛時にツー・アタックの可能性を排除する、特定の選手が転んでいるからその選手の攻撃の可能性を排除する等)ことで、素早く動作を開始しているのであって、決してゲス(推測)によって反応時間を短くしているわけではありません。また、小中学生のカテゴリでも練習や遊びの中で「選択」を取り入れて神経系のトレーニングを行うことが有効です。