「固定項目:カバー」の版間の差分

提供: e-Volleypedia(eバレーペディア)
移動: 案内検索
(説明を追加)
行3: 行3:
 
[[カテゴリ:パス,レセプション&ディグ]]
 
[[カテゴリ:パス,レセプション&ディグ]]
  
 +
 英語でカバー(cover)は「覆う、保護する」という意味、フォロー(follow)は「後についていく、次に起こる」という意味で、両者とも、あるプレーの次に起こることを予測して、それに対応しようとする動作のことを意味して使われます。しかしフォローは何かの後を追うという語意が強いため、バレーボールではカバーという用語を使用する方が適しています。
  
英語でカバー(cover)は「覆う、保護する」という意味、フォロー(follow)は「後についていく、次に起こる」という意味で、両者とも、あるプレーの次に起こることを予測して、それに対応しようとする動作のことを意味して使われます。しかしフォローは何かの後を追うという語意が強いため、バレーボールではカバーという用語を使用する方が適しています。
+
 最も一般的なものは、味方のアタッカーが打ったアタックが相手ブロックに当たって味方コートに戻ってきた時に備えて、そのボールを[[固定項目:ディグ|ディグ]]するためにアタッカーの周りに低い体勢で構える「スパイク・カバー」と呼ばれる動きです。同様の意味として「ブロック・カバー」という用語を使うこともありますが、これでは味方のブロッカーのプレー(すなわちブロック)が上手くいかなかった時に備える行動の意味になってしまいますので、「スパイク・カバー」の使用を勧めます。同様の動作を海外では「アタック・カバリッジ(attack coverage)」と呼びます。有効なスパイク・カバーはアタッカーを取り囲むように他の5人の選手が位置し、その5人が2つの半円を描くように2-3もしくは3-2の[[固定項目:フォーメーション|フォーメーション]]を組みます(図参照)。
  
 最も一般的なものは、味方のアタッカーが打ったアタックが相手ブロックに当たって味方コートに戻ってきて時に備えて、そのボールをディグするためにアタッカーの周りに低い体勢で構える「スパイク・カバー」と呼ばれる動きです。同様の意味として「ブロック・カバー」という用語を使うこともありますが、これでは味方のブロッカーのプレー(すなわちブロック)が上手くいかなかった時に備える行動の意味になってしまいますので、「スパイク・カバー」の使用を勧めます。同様の動作を海外では「アタック・カバリッジ(attack coverage)」と呼びます。有効なスパイク・カバーはアタッカーを取り囲むように他の5人の選手が位置し、その5人が2つの半円を描くように2-3もしくは3-2のフォーメーションを組みます(図参照)。
+
 また、相手からの[[固定項目:フェイント|フェイント]]攻撃に備えることを「フェイント・カバー」と呼びます。ディグ・[[固定項目:フォーメーション|フォーメーション]]ではフェイント・カバー専門の選手を配置して守備を固める'''[[固定項目:フォーメーション|フォーメーション]]'''がよく見られます。
 
+
 また、相手からのフェイント攻撃に備えることを「フェイント・カバー」と呼びます。ディグ・フォーメーションではフェイント・カバー専門の選手を配置して守備を固める'''[[固定項目:フォーメーション|フォーメーション]]'''がよく見られます。
+
  
 
 なお、ラリー中の味方プレーヤーのプレーを補佐する行動全般のことを「カバー」と言い表すこともあります。その意味で言えば、セッター以外の選手がセットせざるを得ない場面もカバーとしてのプレーとなります。
 
 なお、ラリー中の味方プレーヤーのプレーを補佐する行動全般のことを「カバー」と言い表すこともあります。その意味で言えば、セッター以外の選手がセットせざるを得ない場面もカバーとしてのプレーとなります。
行19: 行18:
  
 
'''関連語''':スパイク・カバー、フェイント・カバー
 
'''関連語''':スパイク・カバー、フェイント・カバー
 +
 +
 +
== NOTE ==
 +
[[固定項目:常にカバーの意識を持つ(NOTE)|固定項目:常にカバーの意識を持つ]]

2014年9月23日 (火) 23:00時点における版

バレーボール用語

   カバー(フォロー)    -- COVERAGE --   




味方のプレーを補佐するために行う行動

 英語でカバー(cover)は「覆う、保護する」という意味、フォロー(follow)は「後についていく、次に起こる」という意味で、両者とも、あるプレーの次に起こることを予測して、それに対応しようとする動作のことを意味して使われます。しかしフォローは何かの後を追うという語意が強いため、バレーボールではカバーという用語を使用する方が適しています。

 最も一般的なものは、味方のアタッカーが打ったアタックが相手ブロックに当たって味方コートに戻ってきた時に備えて、そのボールをディグするためにアタッカーの周りに低い体勢で構える「スパイク・カバー」と呼ばれる動きです。同様の意味として「ブロック・カバー」という用語を使うこともありますが、これでは味方のブロッカーのプレー(すなわちブロック)が上手くいかなかった時に備える行動の意味になってしまいますので、「スパイク・カバー」の使用を勧めます。同様の動作を海外では「アタック・カバリッジ(attack coverage)」と呼びます。有効なスパイク・カバーはアタッカーを取り囲むように他の5人の選手が位置し、その5人が2つの半円を描くように2-3もしくは3-2のフォーメーションを組みます(図参照)。

 また、相手からのフェイント攻撃に備えることを「フェイント・カバー」と呼びます。ディグ・フォーメーションではフェイント・カバー専門の選手を配置して守備を固めるフォーメーションがよく見られます。

 なお、ラリー中の味方プレーヤーのプレーを補佐する行動全般のことを「カバー」と言い表すこともあります。その意味で言えば、セッター以外の選手がセットせざるを得ない場面もカバーとしてのプレーとなります。


Coverage.png


関連語:スパイク・カバー、フェイント・カバー


NOTE

固定項目:常にカバーの意識を持つ