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サード・テンポ(テンポ3)
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third tempo (tempo3)
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十分に高い軌道のセットを先に上げて、アタッカーが助走動作を行う時間的余裕を持たせて打たせるアタック
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ファースト・テンポとセカンド・テンポが、セッターとアタッカーのどちらか一方が主導権を握って、もう一方が合わせることで繰り出すアタックなのに対して、サード・テンポにはそういう主従関係はありません。そのため、両者の間のタイミング調整が難しい初心者段階においては、サード・テンポが多用されます。
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一方、トップ・レベルにおいては、サード・テンポは主に、レセプションやディグの返球位置が悪い場面で、そのアタッカーの持ち味を最大限に発揮させるために用いられ、オープン攻撃やバック・アタックを打たせるためにハイ・セットを上げます。
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大半のケースでは、相手のブロック参加人数が2~3人になりますが、ここで間違えてはいけないのは、「ハイ・セットを上げる(セット軌道が高い)から相手のブロックが揃う」というのは必ずしも真実ではない、ということです。サード・テンポに対して相手のブロックが揃いやすいのは、セット・アップの時点で「どのアタッカーに向かってセットできるかの選択肢が限られている」場面が多いからであり、セットするギリギリまでアタッカーの選択肢を確保する努力を怠らなければ、たとえハイ・セットを上げても相手のブロッカーを振ることは可能です。
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世界のトップ・レベルにおいては、リベロを含めたセッター以外の選手がオーバーハンド・パスでセットする場面において特に、ハイ・セットを上げているのに相手のブロックがノー・マークとなるようなシーンがしばしば見られます。
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'''関連語''':[[固定項目:ハイ・セット|ハイ・セット]]、[[固定項目:二段トス|二段トス]]、[[固定項目:オープン攻撃|オープン攻撃]]

2014年8月10日 (日) 15:54時点における版

バレーボール用語

   サード・テンポ(テンポ3)    -- THIRD TEMPO(TEMPO 3) --   




十分に高い軌道のセットを先に上げて、アタッカーが助走動作を行う時間的余裕を持たせて打たせるアタック


ファースト・テンポとセカンド・テンポが、セッターとアタッカーのどちらか一方が主導権を握って、もう一方が合わせることで繰り出すアタックなのに対して、サード・テンポにはそういう主従関係はありません。そのため、両者の間のタイミング調整が難しい初心者段階においては、サード・テンポが多用されます。

一方、トップ・レベルにおいては、サード・テンポは主に、レセプションやディグの返球位置が悪い場面で、そのアタッカーの持ち味を最大限に発揮させるために用いられ、オープン攻撃やバック・アタックを打たせるためにハイ・セットを上げます。

大半のケースでは、相手のブロック参加人数が2~3人になりますが、ここで間違えてはいけないのは、「ハイ・セットを上げる(セット軌道が高い)から相手のブロックが揃う」というのは必ずしも真実ではない、ということです。サード・テンポに対して相手のブロックが揃いやすいのは、セット・アップの時点で「どのアタッカーに向かってセットできるかの選択肢が限られている」場面が多いからであり、セットするギリギリまでアタッカーの選択肢を確保する努力を怠らなければ、たとえハイ・セットを上げても相手のブロッカーを振ることは可能です。

世界のトップ・レベルにおいては、リベロを含めたセッター以外の選手がオーバーハンド・パスでセットする場面において特に、ハイ・セットを上げているのに相手のブロックがノー・マークとなるようなシーンがしばしば見られます。

関連語ハイ・セット二段トスオープン攻撃