固定項目:サード・テンポ(テンポ3)
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2014年9月15日 (月) 14:38時点におけるToshiki watanabe (トーク | 投稿記録)による版
バレーボール用語
サード・テンポ(テンポ3) -- THIRD TEMPO(TEMPO 3) -- |
十分に高い軌道のセットを先に上げて、アタッカーが助走動作を行う時間的余裕を持たせて打たせるアタック
ファースト・テンポとセカンド・テンポが、セッターとアタッカーのどちらか一方が主導権を握って、もう一方が合わせることで繰り出すアタックなのに対して、サード・テンポにはそういう主従関係はありません。そのため、両者の間のタイミング調整が難しい初心者段階においては、サード・テンポが多用されます。
一方、トップ・レベルにおいては、サード・テンポは主に、レセプションやディグの返球位置が悪い場面で、そのアタッカーの持ち味を最大限に発揮させるために用いられ、オープン攻撃やバック・アタックを打たせるためにハイ・セットを上げます。
大半のケースでは、相手のブロック参加人数が2~3人になりますが、ここで間違えてはいけないのは、「ハイ・セットを上げる(セット軌道が高い)から相手のブロックが揃う」というのは必ずしも真実ではない、ということです。サード・テンポに対して相手のブロックが揃いやすいのは、セット・アップの時点で「どのアタッカーに向かってセットできるかの選択肢が限られている」場面が多いからであり、セットするギリギリまでアタッカーの選択肢を確保する努力を怠らなければ、たとえハイ・セットを上げても相手のブロッカーを振ることは可能です。
世界のトップ・レベルにおいては、リベロを含めたセッター以外の選手がオーバーハンド・パスでセットする場面において特に、ハイ・セットを上げているのに相手のブロックがノー・マークとなるようなシーンがしばしば見られます。
- キューバ男子ナショナル・チームのリベロ、グティエレスのオーバーハンド・パスによるセット
- ロシア男子ナショナル・チームのミドル・ブロッカー、ムセルスキーのオーバーハンド・パスによるセット
NOTE
固定項目:サード・テンポもファースト・テンポも、スパイク動作はまったく同じ