「固定項目:フェイク・セット」の版間の差分

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 大きく分けて、セット動作時の体勢を利用する方法と、[[固定項目:ハンドリング|ハンドリング]]の仕方を利用する方法があります。セット動作時に体を後傾させていかにも[[固定項目:バック・セット|バック・セット]]を上げると見せかけておいて、体の向いている方向へセットしたり、セットする瞬間ぎりぎりまで体の向いている方向へセットする振りをしながら、セットする瞬間に体を回転させて違う方向へセットするのが前者の例です。後者の例としては、ボールを頭上でセットせずに顔の前まで引きつけ、体の向いている側にセットしやすい状況をつくっておいて、体の向きを変えずに[[固定項目:ハンドリング|ハンドリング]]の工夫で違う方向へセットするケースが挙げられます。さらには、[[固定項目:ツー・アタック|ツー・アタック]]を打つと見せかけてセットするという方法もあります。逆に、セットすると見せかけて相手コートへゆるく返球するプレーが[[固定項目:トス・フェイント|トス・フェイント]]です。
 
 大きく分けて、セット動作時の体勢を利用する方法と、[[固定項目:ハンドリング|ハンドリング]]の仕方を利用する方法があります。セット動作時に体を後傾させていかにも[[固定項目:バック・セット|バック・セット]]を上げると見せかけておいて、体の向いている方向へセットしたり、セットする瞬間ぎりぎりまで体の向いている方向へセットする振りをしながら、セットする瞬間に体を回転させて違う方向へセットするのが前者の例です。後者の例としては、ボールを頭上でセットせずに顔の前まで引きつけ、体の向いている側にセットしやすい状況をつくっておいて、体の向きを変えずに[[固定項目:ハンドリング|ハンドリング]]の工夫で違う方向へセットするケースが挙げられます。さらには、[[固定項目:ツー・アタック|ツー・アタック]]を打つと見せかけてセットするという方法もあります。逆に、セットすると見せかけて相手コートへゆるく返球するプレーが[[固定項目:トス・フェイント|トス・フェイント]]です。
  
 いずれのフェイク・セットも、'''[[固定項目:オーバーハンド・パス|オーバーハンド・パス]]を用いてのセット動作だからこそ可能なプレー'''です。'''「[[固定項目:セット・アップ|セット・アップ]]の瞬間までどのアタッカーにセットされるのかの手がかりを与えない」ようにしながら、なおかつ、「狙った場所へボールを正確に供給する」ことが可能だからこそ、セッターは基本的に[[固定項目:オーバーハンド・パス|オーバーハンド・パス]]を用いてセット動作を行う'''のです。最近では、[[固定項目:リベロ・プレーヤー|リベロ]]がセカンド・セッターの役割を果たす戦術を採用するチームが増えましたが、[[固定項目:アンダーハンド・パス|アンダーハンド・パス]]を用いてのセット動作ではこうしたフェイク・セットは不可能なため、リベロも積極的に[[固定項目:オーバーハンド・パス|オーバーハンド・パス]]を用いるのが世界標準となっています。
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 いずれのフェイク・セットも、'''[[固定項目:オーバーハンド・パス|オーバーハンド・パス]]を用いてのセット動作だからこそ可能なプレー'''です。'''「[[固定項目:セット・アップ|セット・アップ]]の瞬間までどのアタッカーにセットされるのかの手がかりを与えない」ようにしながら、なおかつ、「狙った場所へボールを正確に供給する」ことが可能だからこそ、セッターは基本的に[[固定項目:オーバーハンド・パス|オーバーハンド・パス]]を用いてセット動作を行う'''のです。最近では、[[固定項目:リベロ・プレーヤー|リベロ]]がセカンド・セッターの役割を果たす戦術を採用するチームが増えましたが、[[固定項目:アンダーハンド・パス|アンダーハンド・パス]]を用いてのセット動作ではこうしたフェイク・セットは不可能なため、[[固定項目:リベロ・プレーヤー|リベロ]]も積極的に[[固定項目:オーバーハンド・パス|オーバーハンド・パス]]を用いるのが世界標準となっています。

2014年10月19日 (日) 14:07時点における最新版

バレーボール用語

   フェイク・セット    -- DECEPTIVE SETTING TECHNIQUE --   




相手のブロッカーやディガーを惑わすために、フェイク動作をして上げるセット技術


 アタッカーが助走の際に用いるフェイク・アプローチと同じく、相手のブロッカーやディガーを惑わすためにセット動作を行う際に用いるフェイク動作を表しています。

 大きく分けて、セット動作時の体勢を利用する方法と、ハンドリングの仕方を利用する方法があります。セット動作時に体を後傾させていかにもバック・セットを上げると見せかけておいて、体の向いている方向へセットしたり、セットする瞬間ぎりぎりまで体の向いている方向へセットする振りをしながら、セットする瞬間に体を回転させて違う方向へセットするのが前者の例です。後者の例としては、ボールを頭上でセットせずに顔の前まで引きつけ、体の向いている側にセットしやすい状況をつくっておいて、体の向きを変えずにハンドリングの工夫で違う方向へセットするケースが挙げられます。さらには、ツー・アタックを打つと見せかけてセットするという方法もあります。逆に、セットすると見せかけて相手コートへゆるく返球するプレーがトス・フェイントです。

 いずれのフェイク・セットも、オーバーハンド・パスを用いてのセット動作だからこそ可能なプレーです。セット・アップの瞬間までどのアタッカーにセットされるのかの手がかりを与えない」ようにしながら、なおかつ、「狙った場所へボールを正確に供給する」ことが可能だからこそ、セッターは基本的にオーバーハンド・パスを用いてセット動作を行うのです。最近では、リベロがセカンド・セッターの役割を果たす戦術を採用するチームが増えましたが、アンダーハンド・パスを用いてのセット動作ではこうしたフェイク・セットは不可能なため、リベロも積極的にオーバーハンド・パスを用いるのが世界標準となっています。