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【シンクロ攻撃】という、命名そのものをもう一度、考え直す必要があると思います。 「シンクロ」という言葉の拠り所の1つが、[http://www.fivb.org/EN/Technical/WorldChampionships/Men/2010/ 2010年の世界選手権直後のFIVBのテクニカル委員会による報告] であり、この中で ・There are always at least 3 hitters. Very athletic, explosive players with a quick take off, able to jump high with short approach and power in jumping and spiking. Hitters have a rapid start-up and the approach of all the hitters is well synchronized, so attack combinations look like a fast 'wave'. という表現が登場します。つまり、世界の男子トップ・レベルにおけるアタック戦術のトレンドを「第三者目線で」見た表現が "the approach of all the hitters is well syncronized" であって、コート上の選手たちは、助走動作を「シンクロさせようと」しているわけではありません。各アタッカーが、自身の持ち味を最大限に発揮させて、アタッカーの個人技で相手のブロッカーと勝負しようとする、アタッカーが主役(atacker 1st)のコンセプトで助走した結果、助走動作が「シンクロして見える」ということだと思います。 このアタック戦術の本質はむしろ、ブロッカーの人数よりも多いアタッカーが、それぞれ別々のスロットから「一斉に攻撃を仕掛けてくる」ために、ブロッカーの選択反応時間が長く必要になって、「どこから打ってこられるか? 迷ってしまう」というところにあります。テロを連想させる、という理由で敬遠されがちですが、私はやはり【同時多発位置差攻撃】を推したいと思います。『ハイキュー!!』でもこの用語が採用されています。
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