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しかし「パイプ攻撃」の名を世に知らしめたのは、1992年のバルセロナ・オリンピックで優勝したブラジル男子ナショナル・チームでしょう。当時のブラジルが繰り出したパイプ攻撃は、前衛の複数のアタッカーが[[固定項目:おとり|おとり]]となって、セッター位置に近接する[[固定項目:スロット|スロット]]ならびに[[固定項目:スロット|スロット]]5の位置へ[[固定項目:ファースト・テンポ(テンポ1)|ファースト・テンポ]]の助走で入り、[[固定項目:スプレッド・シフト|スブレッド・シフト]]で対応せざるを得なくなった相手のブロッカー陣を、まるで翻弄するかのように[[固定項目:セカンド・テンポ(テンポ2)|セカンド・テンポ]]のバック・アタックを繰り出すという、組織的なアタック戦術だったからです。あくまで、前衛アタッカーの[[固定項目:ファースト・テンポ(テンポ1)|ファースト・テンポ]]をおとりとした[[固定項目:時間差攻撃|時間差攻撃]]であり、その意味で「[[固定項目:速攻|速攻]]の[[固定項目:おとり|おとり]]に入る前衛のアタッカーと同じ[[固定項目:スロット|スロット]]から」攻撃するのが効果的で、速攻として最も多用される[[固定項目:Aクイック|Aクイック]]と同じ[[固定項目:スロット|スロット]]1の位置から、攻撃を仕掛けるのが基本となります。
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'''関連語''':[[固定項目:時間差攻撃|時間差攻撃]][[固定項目:ビック|ビック(bick)]]
  
日本ではまだ[[固定項目:スロット|スロット]]や[[固定項目:テンポ|テンポ]]の概念が十分に浸透していないため、センター付近から打つ[[固定項目:バック・アタック|バック・アタック]]は、[[固定項目:速攻|速攻]]の[[固定項目:おとり|おとり]]に入る前衛のアタッカーとの位置関係や繰り出すコンセプトがどうであれ、全て「パイプ攻撃」とテレビ中継などでは表現されています。
 
  
'''関連語'''[[固定項目:時間差攻撃|時間差攻撃]]、[[固定項目:ビック|ビック(bick)]]
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== NOTE ==
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[[固定項目:コートを真っ二つに割るような攻撃、それがパイプ(NOTE)|固定項目:コートを真っ二つに割るような攻撃、それがパイプ]]

2014年10月1日 (水) 22:18時点における最新版

バレーボール用語

   パイプ攻撃    -- PIPE --   




セッター位置に近接するスロットから打つセカンド・テンポのバック・アタック


 セッター位置に近接するスロット(主にスロット1)から打つセカンド・テンポバック・アタックは、意外と古くにまでその歴史をさかのぼり、男子では遅くとも1980年代、女子でも1990年代前半には国際舞台で登場しています。

 しかし「パイプ攻撃」の名を世に知らしめたのは、1992年のバルセロナ・オリンピックで優勝したブラジル男子ナショナル・チームでしょう。当時のブラジルが繰り出したパイプ攻撃は、前衛の複数のアタッカーがおとりとなって、セッター位置に近接するスロットならびにスロット5の位置へファースト・テンポの助走で入り、スブレッド・シフトで対応せざるを得なくなった相手のブロッカー陣を、まるで翻弄するかのようにセカンド・テンポバック・アタックを繰り出すという、組織的なアタック戦術だったからです。あくまで、前衛アタッカーのファースト・テンポおとりとした時間差攻撃であり、その意味で「速攻おとりに入る前衛のアタッカーと同じスロットから」攻撃するのが効果的で、速攻として最も多用されるAクイックと同じスロット1の位置から、攻撃を仕掛けるのが基本となります。

 日本ではまだスロットテンポの概念が十分に浸透していないため、センター付近から打つバック・アタックは、速攻おとりに入る前衛のアタッカーとの位置関係や繰り出すコンセプトがどうであれ、全て「パイプ攻撃」とテレビ中継などでは表現されています。


関連語時間差攻撃ビック(bick)


NOTE

固定項目:コートを真っ二つに割るような攻撃、それがパイプ